蘇州市委書記、テンセント副総裁と面談 100億元投資でデジタル産業基地共同建設へ

 2020年12月14日、江蘇省委常委兼蘇州市委書記許昆林氏とテンセント(騰訊)副総裁兼テンセントクラウド(騰訊雲)総裁邱躍鵬氏一同と面談した。


 許昆林氏は、

 「今年、蘇州市は感染予防と経済発展両方を着実に展開するに伴い、企業・大学・科学研究所など数多くの機関が蘇州に立地し、起業・イノベーション事業が順調に発展しています。

 蘇州市はもっとも優れたビジネス環境をもとに、揚子江デルタ一体化発展の波に乗りながら、上海と蘇州との地縁的つながりを活かし、産業知能化改革やデジタル改革を加速させることで蘇州の都市総合力と核心競争力アップを目指してまいります。

 テンセントは中国有数の大手IT企業であり、蘇州での投資規模をさらに拡大し、より多くのコア業務を蘇州に移転させ、未来に向かって各領域における提携関係をより深め、優位性の相互補完と互恵ウィンウィンを実現していくことを期待しています」と発言した。

 邱躍鵬氏は蘇州市政府のテンセントへの強力なサポートに感謝の意を表し、

 「蘇州市は確固たる産業基盤や長い歴史文化のうえに、将来性のある都市です。現在、テンセントはインダストリアルインターネット(産業のインターネット)、デジタル経済、文化観光などを発展の新しい重点分野として、テンセントならではの強みを活かしつつ蘇州との全面的な協力関係を強化し、蘇州ベースで揚子江デルタ地帯に放射するデジタル産業基地および、デジタル都市科学イノベーションセンター、AI産業運用センター、新文化観光産業発展センターといった重点産業分野におけるリーディングプロジェクトを立ち上げるとともに、デジタル政府の建設などの分野においても蘇州との協力関係を深めてまいります」と述べた。


 9月22日に開催された蘇州高新区―深圳産業金融協同発展協力会において、高新区にて揚子江デルタ地帯初のテンセントデジタル産業基地を建設するよう、蘇州高新区管理委員会とテンセントとの間でプロジェクトの調印が行われた。

 本プロジェクトはテンセント社が初めて揚子江デルタ地帯で建設するデジタル産業基地となる。

 テンセントは自社の技術面における強みや自社の協力関係リソースを最大限に活かし、デジタル経済、新しいインフラ、新しい科学技術によるイノベーションと新しい文化イノベーションの融合といった新産業形態の構築を中心に、基地にテンセント関連企業を集め、蘇州においてもう一つのテンセントベースのデジタル経済産業チェーンを構築する。

 将来、100億元規模の関連産業投資を呼び込み、新産業形態関連の年間生産高を200億元に達成させることを目標としている。


 計画によると、高新区陽山秀谷デジタル経済産業区においてデジタル産業センター、デジタル都市科学イノベーションセンター、AI産業運用センター、新文化観光産業発展センターといった四つのリーディングプロジェクトを建設することで、同区の飛躍的な発展を目指すという。

 また高新区においてスマートシティ目玉プロジェクトの共同建設を推進し、「シティブレイン」、クラウドプラットフォーム、デジタルプラットフォームにおけるテンセントのメリットを十分に活かし、高新区新型スマートシティ建設のために問題解決策を提供する。

 将来、蘇州向けにテンセントによってより多くの産業立地や運営計画を提案され、ともに促進する見通しである。


 会には、テンセント副総裁兼テンセントクラウド副総裁道峰、蘇州市委常委兼秘書長兪杏楠、蘇州高新区党工委書記兼虎丘区委書記方文浜、市関連部門担当者各位、蘇州高新区党工委副書記兼虎丘区区長毛偉、区リーダー高暁東、周暁春、施国華が参列した。