蘇州高新区、第2四半期に総投資導入額766億元 富士フィルム、LIXILグループなど

 蘇州高新区が6月30日、20年度第2四半期の投資プロジェクト集中契約式典及び着工・竣工式を開き、計140項目にわたる大型プロジェクトが参加し、総投資額が766億元を超えている。

 当日、契約が交わされたプロジェクトは計53項目で総投資額は237.1億元、着工・竣工プロジェクトは計87項目で総投資額は529.2億元だ。そのうち、バイオ医薬、省エネ・環境保護、ハイエンド装備製造、次世代情報技術などの戦略的新興産業が含まれている。

 今回締結されたプロジェクトの中、海外からの投資プロジェクトは15項目で投資額が66億元を超え、総投資額の約30%を占めている。投資先の企業は日本、カナダ、米国、ノルウェーなど6つの国と地域から来ている。世界トップ500の企業である富士フイルムの増資拡大プロジェクト、医療業界大手のサーモフィッシャーサイエンティフィック(英語: Thermo Fisher Scientific)の増資プロジェクト、米国ブルックス・オートメーション(英語: Brooks Automation)半導体設備プロジェクトなどが注目を浴びている。

 日本企業のLIXILグループの地域本部移転プロジェクトも契約が成立した。LIXILの新住所は蘇州高新区の滸別荘関鎮の滸青路の南に位置している。移転プロジェクトは2期に分けられ、総投資額は約1億ドルで、総敷地面積は110ムー。その中の第1期用地は50ムー、建築面積は約6万平方メートルで、既存のシャワトイレの生産業務を移転、拡大し、2020年7月に着工する予定で、2023年までに売上高を約13億元に拡大する計画だ。第2期の土地は60ムーで、主に浴室キャビネット、ユニットバス及びシステムキッチンなどの研究開発と生産を展開する予定だ。

 LIXILグループは、同社のアジア太平洋地域の物流センター、製品開発と品質検査サービスを蘇州本部に統合し、グローバル研究開発、購買及び物流センターを構築する予定だ。第2期2027年の売上高見通しは22億元。

 その他、投資額5億元以上のプロジェクトが14項目、10億元以上のプロジェクトが11項目で、超大型プロジェクトは30%近くを占めている。これらの業界大手と科学技術先進企業は高新区の産業構造を更に補完、産業チェーンを完備し、産業競争力を向上させる。