大和証券中国社、蘇州高新区と戦略的パートナーシップ契約締結

 大和証券グループが中国で設立した合弁証券会社である、大和証券(中国)有限責任公司(以下「大和証券(中国)」)は、7月6日に蘇州高新区と戦略的パートナーシップ契約を締結し、長期にわたる戦略協力パートナーシップ関係を構築する計画を発表した。

 これを契機に、当区に進出した日系企業に対するサービスの改善を図り、日本企業誘致・投資促進とともに、区内企業の日本における投融資の利便性向上や、日本からの先端技術及びノウハウの導入可能性が期待される。

締結式の様子

 大和証券(中国)CEOの耿欣氏は、「大和証券グループは長年にわたり国境を越えたビジネスを強化し続けており、蘇州市と高新区は製造業、オープンイノベーション、そして日系企業の集積地であり、協力のための非常に良い基盤を築いてきました。 われわれの協力が中国と日本の資本市場をつなぐ架け橋となり、長江デルタ地域と日本企業との協力・交流を促進することを期待しています」と述べ、「大和証券(中国)は、積極的に金融サービスを提供して、日本からの、または日本での投資を支援してまいります」との挨拶を行った。

大和証券(中国)CEO 耿欣氏

契約では

 大和証券(中国)は、中日友好と両国間の協力・交流のさらなる強化をビジョンに掲げ、高新区の経済建設に深く参入すると発表した。

 ・高新区において証券仲介、投資銀行、債券、投融資などの金融サービスを全般に渡り実施。長江デルタ地域まで影響力を拡大して高新区とその周辺地域の企業に金融サービスを提供する。

 ・高新区の日本からの投資誘致を支援し、当区の優良企業の日本での投融資を促進。

 ・高新区と関連企業と協力し日本の先端技術、ノウハウや人材チームの導入支援を促進する。

 一方で、蘇州高新区は、大和証券(中国)による当区での総合金融サービスの実施と、当区を支点に長江デルタ地域への事業展開を支援する。

 といった上記の内容を中心に戦略的パートナーシップ契約を締結した。

今回の契約内容に関する面談会の様子

 締結式には、政府側から蘇州市副市長王颺氏、蘇州高新区党工委書記・虎丘区委書記毛偉氏、市地方金融監督管理局長謝善鴻氏ほか政府系金融機関関係者、大和証券(中国)からCEO耿欣氏、常務副総経理渋谷慎志氏、CFO呂叡智氏が出席した。