ASEAN+日中韓、協力フォーラムが蘇州で開催
地域連携強化を
「ASEAN+3(日中韓)産業サプライチェーンフォーラム・東アジア企業家太湖フォーラム」が7月29日、江蘇省蘇州市にて開催され、中国は日本、韓国、及び東南アジア連合諸国との協力を更に深めていく方針が明らかになった。
同イベントでは、中国国務院副総理・胡春華氏、江蘇省省長・許昆林氏、日本国際貿易促進協会理事長・笠井爚雄氏、カンボジア王国副首相兼財経相・安蓬氏、タイ副首相兼商業相・朱林氏、インドネシア海洋投資担当調整大臣・ルフット氏、マレーシア首相署経済事務部長・ムスタファ氏、シンガポール貿易相・顔金勇氏、産業通商資源部通商交渉本部長・安徳根氏、ASEAN事務総長・林玉輝氏、WTO副事務局長・張向晨氏がオンラインにて挨拶を行った。
主催:中華人民共和国商務部、江蘇省人民政府
国務院副総理・胡春華氏が挨拶を行った:
「習近平国家主席は、「親誠恵容」の周辺外交理念を堅持し、周辺諸国とより緊密な運命共同体を構築することを常に強調しています。ここ数年間、中国はASEAN諸国、日本、韓国との実務協力を強化し、地域産業・サプライチェーンの融合発展を推進しており、経済貿易協力における強靭性と活力を示しています。
現在、国際情勢は非常に複雑であり、国際産業・サプライチェーンの安全安定を保障することが大きな課題となっています。中国は、日本、韓国、及びASEAN諸国との協力関係を更に深め、リスクに対する抵抗力を高めることで、地域の長期的な繁栄を促進していく方針です。自由貿易エリアの建設に力を入れつつ、地域産業チェーン全体の優位性を強化し、多数の分野における更に深い協力関係を築いていきたいと思います。
中国は既に社会主義現代化国家の全面的建設、第2の百年奮闘目標への邁進という新たな道程において、新発展理念を貫徹し、新発展モデルの構築を加速させ、より著しい経済発展を目指しています。各国の企業家による中国への投資、及び事業の展開を期待しており、戦略的協力関係を築き、より安定的で、高品質な産業・サプライチェーンの構築に注力しています。」
国務院副総理・胡春華氏
次に、江蘇省省長・許昆林氏が挨拶を行った:
「江蘇省は対外開放の発展戦略を堅持し、既に世界水準の産業システムにおいて多様な事業を展開しており、国内外多数の分野においては出発点・結節点といった重要な役割を果たしています。今後も、対外開放戦略を更に洗練し、サプライチェーンの円滑化、国内外市場の連携、東アジア地域経済の一体化等に力を入れ、ASEAN諸国、日本、韓国との経済貿易と産業協力の基礎を更に固めていきたいと思います。RCEP協定の正式発効を機に、経済貿易分野における国際交流を強化し、より完全な産業・サプライチェーンを築き、地域の共同繁栄と共益発展により大きな貢献をしていきたいと思います。」
江蘇省省長・許昆林氏
その後、「経済貿易革新発展モデル団地共同建設フォーラム」、「地域全面経済パートナーシップ(RCEP)実施フォーラム」、「物流とサプライチェーン発展フォーラム」、「デジタル経済とグリーン発展フォーラム」、及び「産業チェーンサプライチェーン金融フォーラム」の5つのフォーラムも開催された。
同イベントには、ASEAN諸国、日本、韓国の大使館・領事館と商務協会の責任者、各国の企業家が参列し、蘇州市政府側から、蘇州市工作委員会書記・曹路宝氏、蘇州市市長・呉慶文氏が出席した。