蘇州高新区次の5年間
更なる発展を報道

 蘇州市第13回共産党代表大会で、蘇州高新区は優れた起業環境を建設し、「ハイテク産業を発展させ、産業化を実現すること」という目標が発表されました。それを受けて、11月20日、蘇州テレビ「奮進新征程」(ニュース番組)にて高新区の次の5年間を占うために、高新区毛偉書記の考えと高新区の現況と企業の動向について報道されました。以下、番組の内容についてお伝えします。

蘇州高新区の任務と責任

今回の蘇州市共産党代表大会にて発表された高新区の任務に対し、蘇州高新区党工委書記兼虎丘区委書記・毛偉は下記のように考えています。

蘇州広電総台党委書記、台長・沈玲

蘇州広電総台党委書記、台長・沈玲:

 「毛書記、こんにちは!今回の蘇州市共産党代表大会では、蘇州市管轄の各区、県に対して明確な要求が示されました。高新区に対しては、「全市産業科創主陳地」という目標がありましたが、これについてはどう思われますでしょうか。」

蘇州高新区党工委書記兼虎丘区委書記・毛偉

 「蘇州市委が高新区に対し高い期待を持っているがわかりました。今回発表された任務は、高新区の重点であるハイテク技術の発展と産業化とは合致しており、蘇州市「両翼の一つ」としての高新区にとっても貴重な機会であると同時に、重大な責任を負っていると思います。高新区は、オープンイノベーションと区内産業の強さを堅持し、産業チェーンとイノベーションチェーンの深い統合をよりよく推進することで、蘇州の産業科学とイノベーションの先駆者となるために全力を尽くしております。」

蘇州高新区党工委書記兼虎丘区委書記・毛偉
報道
蘇州高新区党工委書記兼虎丘区委書記・毛偉

蘇州広電総台党委書記、台長沈玲:

 「蘇州市産業と科学技術革新の重点地域」という目標、つまり「産業」+「科学技術革新」の2つのテーマに対して、蘇州高新区はどうのように次のステージを展開しますか。

蘇州高新区党工委書記兼虎丘区委書記・毛偉

 まず、産業の発展に関しては、既存企業へのサービスをさらに最適化すると同時に、六つの重点産業を中心として、成長性のある新規企業の誘致にも注力していきます。また、科学技術革新に関しては、企業主導のイノベーション、科学技術系企業の育成、研究成果の産業化という三つを改善することが仕事の中心であります。高新区には、100以上の大きな研究機関・研究院があり、互いに交流や連携を促進することで、研究成果からビジネスへの転換をスピードアップし、全国でもイノベーション分野において先導的な役割を果たしていきたいと思います。

蘇州高新区党工委書記兼虎丘区委書記・毛偉

ニュースで紹介された各企業

 蘇州高新区は科学イノベーションプラットフォームの集積地となり、新興産業が発展する優れた環境であります。以下の企業の動向と現状についても報道されました。

天準科技有限公司

 11月上旬頃、蘇州高新区初の科創板の上場企業・天準科技有限公司は、「重大科技成果産業化専項」として国家開発銀行から初めての支援をもらい、合計6000万元の与信枠を得ました。

 天準科学有限公司のCTO(最高技術責任者)・曹葵康の説明によると、同社が担当するプロジェクトはマシンビジョンに基づく高速高精度スマート設備の研究と産業化であり、国家の戦略的新興産業に向け、ハイエンド製造分野における技術的問題の解決を目指しています。

 長い間、高新区は区内企業をマルチレベルの資本市場を十分に活用できるように導いてきました。「高新区からの強力な支援に感謝します」と曹葵康は語った。

天準科学有限公司のCTO(最高技術責任者)・曹葵康
天準科学有限公司のCTO(最高技術責任者)・曹葵康

蘇軸有限公司

 続いて、11月15日蘇州高新区の蘇軸有限公司が上場したことについても紹介されました。

高新区の蘇軸有限公司

・太湖金谷

 蘇州高新区にある太湖金谷は、「全国株式取引システム北京証券取引所江蘇サービス基地」(全国股转系统北京证券交易所江苏服务基地)となることが発表されました。

太湖金谷

中移(蘇州)ソフトウェア技術有限公司

 2014年に蘇州高新区へ進出した中移(蘇州)ソフトウェア技術有限公司は、今期に著しい成長を遂げました。ポータブルクラウドビジネスに注力することで、同社は市場規模、製品能力、リソース配置とサービス能力などの面で急速に発展しており、年間売上高は145億人民元を超える見込みです。総投資金額21億人民元の蘇州R&Dセンターは、来年竣工され、2000人以上のハイレベルな研究スタッフを迎える予定です。

 中国移動雲能力中心党委書記兼総経理・万国光の紹介によると、2014年蘇州高新区に進出してから、同社は土地、人材、税金、プロジェクト申し込みなどの面で、高新区政府から強力な支援を貰っていました。区内の優れたビジネス環境も企業の発展に好影響をもたらし、2022年には、中国のトップクラウドサービスプロバイダーの一つとなるよう、イノベーションをさらに高め、製品を強化していくと説明した。

中移(蘇州)ソフトウェア技術有限公司

 近年、優れたビジネス環境の影響で、蘇州高新区には中建国際、中検、テンセント、通用技術中国車研究など優秀な民私企業が増えたと同時に、クノールブレムゼ、シーメンス、サーモフィッシャーサイエンティフィックなど有数の外資企業の本社プロジェクトも多くあります。

高度人材の誘致

 区内企業のイノベーションを促進する為、蘇州高新区は積極的に優秀な人材を誘致しています。近年、清華大学蘇州環境創新研究院を含め、蘇州高新区に進出した研究機関は100機関を超え、国家ハイテク技術企業は1000社に近く、上場企業は23社、高度人材は3.9万人に達しました。

・南京大学蘇州キャンパス

 10月末、蘇州高新区は南京大学と連携し、創業見学基地、人材育成基地、キャンパス建設など一連のプロジェクトを発表しました。南京大学は、2022年度から蘇州キャンパスの運営開始の準備に力を尽くしており、蘇州の産業発展の方向性を見据え、人工知能・情報技術、機能性材料・インテリジェント製造、化学・生物メディカル・健康工学、地球システム・未来環境、デジタル経済・経営科学など主要な分野の集積地建築に注力しつつ、蘇州の産業アップグレードのための人材を提供することで、蘇州高新区との連携を強化していきます。

南京大学蘇州キャンパス
南京大学・蘇州高新区 連携大会の様子

 南京大学蘇州キャンパス管理委員会副主任・陳金は「南京大学蘇州キャンパスは、「国家戦略」+「蘇州のニーズ」+「南京大学の強み」+「国際一流」の原則及び「4つの方向」を堅持し、重要なコア技術の突破を中心に、長江デルタのニーズに答える重点地域として、地元の先導的な産業への支援をしていきます。「メイド・イン・蘇州」のブランドを打ち出すことで、産業の転換とアップグレードに注力してきます」と南京大学の蘇州における方針について説明した。

南京大学蘇州キャンパス管理委員会副主任・陳金

 蘇州高新区は、「世界トップクラスの大学キャンパス」の街区計画を予定通り完成させるだけでなく、太湖科学城をより強力に計画・建設し、世界トップレベルの科学イノベーション産業・大学の集積地区を建築していきます。

蘇州市高新区科創局局長、党委書記の李偉

 蘇州高新区科創局局長、党委書記の李偉氏「太湖科学城の建設企画を立ち上げ、良質なイノベーション資源の輸入を加速させ、有力なハイテク企業を集めることで、「一核五帯」の建設を着実に推進しています。これからも、蘇州高新区の太湖科学城を上海の国家総合科学センターの連携地域、長江デルタ地域における産業イノベーションセンターの重要拠点、太湖沿線の科学技術成果の転換基地として構築することに尽力します」と述べた。

蘇州高新区党工委書記兼虎丘区委書記・毛偉

 次のステップとして、高新区は南京大学蘇州キャンパスと太湖科学城の発展のチャンスをつかみ、「起業家と革新者の楽園」の建築を目標として、区内のビジネス環境をさらに改善し、「開放と革新、産業強化、改革と権限付与、品質向上、人々の生活」という5つの戦略を推進することで、より多くの質の高い革新資源の収集に努め、戦略的新興産業の集積地を積極的に建築していきます。引き続き、「都市の産業科学と革新の主陳地」の建設を加速し、蘇州の強い社会主義現代都市の建設の最前線を歩むよう努力していきます。

 蘇州高新区は、科学技術イノベーションサポート、区内企業の支援体制と高度人材の誘致に注力しております。