2020蘇州高新区投資推進会を北京で開催 「太湖科学城」もいよいよ計画が実現!

500億元超の総投資額、56プロジェクトが調印へ

 2020年12月7日、中国の首都・北京にて2020蘇州高新区投資推進会が開催され、無事終了した。推進会では、中央地方協力、イノベーション創出・起業、文化観光と金融、集積回路と医療機器、産業提携といった分野にわたる56のプロジェクトが調印され、総投資金額は500億元を上回った。また同会では「太湖科学城」の公式リリースも行われた。

 来賓として中国産業情報技術省情報技術・ソフトウェアサービス部部長 謝少鋒、商務部投資推進事務局局長 劉殿勲、科学技術部トーチハイテク産業開発センター副主任 張木、国家発展改革委員会国際協力センター副主任 劉建興、国防科学技術工業局広報センター副主任 張涛、外交部アジア部参事官 張社平、中日友好協会副会長 程永華、在中国日本国大使館経済部参事官 水谷準、在中国イタリア大使館第一秘書 EugenioPoti、新華社総経理室総経理 張永平をはじめとする報道機関各位が参列した。主催側から蘇州高新区党工委書記兼虎丘区委書記 方文浜、蘇州高新区党工委副書記兼虎丘区区長 毛偉、区リーダー 高暁東、陳明、華建男、王牟、陶冠紅、虞美華、周暁春、施国華が同席した。(敬称略)


 会の冒頭では蘇州高新区党工委、管理委員会を代表して、方文浜は来賓各位に感謝と心からの歓迎の意を表した。

 「この度、改革開放30周年を迎えるタイミングで2020蘇州高新区投資推進会を開くことは、過去を振り返り、総括するためでもあり、未来を切り開き、展望するためでもあります。新たなスタートラインに立ちながら、蘇州高新区は産業誘致を第一に掲げ、より良質な投資を導入することを目指しています。

 イノベーション発展模範区の建設を進めます。産業チェーンとイノベーションチェーンを連携強化することで、イノベーションが生まれやすい環境や、イノベーターフレンドリーな街を全力を挙げて造ってまいります」と語った。

 続いて在中国日本国大使館経済部参事官水谷準氏により「推進会にお招きいただき嬉しい限りです。推進会のご開催を心よりお祝い申し上げますとともに、今後日本企業が蘇州高新区からより強力なサポートを得ることや、そのお返しに日本企業各社が蘇州高新区で多大な貢献を果たすことを期待しています。「日資集積地」として、蘇州高新区が更なる高みへ発展を遂げるように祈っています」と発言した。

 中日友好協会副会長程永華氏が、「この推進会をきっかけに、日本企業の皆様が中国との協力関係をさらに強化し、新たなステージに向けて中日経済貿易協力を進めていくことを願っています。また蘇州高新区が今後も日本側と多分野にわたって高水準の交流協力を図り、新時代に見合った中日関係を築くことを期待しています」と発言した。

 会は蘇州高新区党工委副書記兼虎丘区区長毛偉の司会のもとで進行した。


「太湖科学城」の公式リリース

 一方、推進会では「太湖科学城」が公式リリースされ、注目を集めた。

△蘇州高新区リーダー華建男による「太湖科学城」のモチーフ公表

「太湖科学城」とは?

 「太湖科学城」は蘇州高新区の西側に位置している戦略発展計画区域である。戦略計画に規定する敷地面積は約105平方キロメートルであり、そのうち核心区域は約10平方キロメートルを占める。敷地内に、重点科学研究区、科学教育資源集積区、クロスプラットフォーム集積区、科学技術実用化区及び文化商業インフラ区など5つの主要機能ブロックがある。

 西東を貫く太湖通りが軸となり、太湖の海岸線が魅力あるグリーンゾーンを描き出している。

 重点科学研究区では生命科学、材料科学分野の専用研究施設を開設する予定である。

 科学教育資源集積区には建設中の南京大学蘇州キャンパスが位置している。

△南京大学蘇州キャンパスの見取り図

 クロスプラットフォーム区には、中国科学院生物医学工程技術研究所、清華環境イノベーション研究院など、数多くの科学研究機関や技術イノベーションプラットフォームが設立されている。

 また、1000億元規模のファンドを運営する金融小町も同区に位置している。

「太湖科学城」の最新進捗状況

 蘇州高新区は全世界に対し「太湖科学城戦略計画と概念性都市設計」の先行募集を開始した。

 現在、「太湖科学城」の約10平方キロメートルを占める核心区域がすでに都市コンセプトデザインを展開し、年末には基本計画(案)を完成し、「太湖科学城」のロゴデザイン(案)も公表することとなる。

 トップ級の各機関に区域戦略発展計画及び科学技術戦略発展計画の制定を依頼ししている。

 国内外の有名な研究機関や大学と提携を結び、重点分野における技術イノベーションプラットフォームの建設を目指している。

 同済大学の「環同済イノベーションベルト」を手本に、「環南大(南京大学)知識経済圏」を計画実施予定である。

而立の年から再出発した蘇州高新区は
「国際一流イノベーション高地」を掲げ、
全力を挙げて揚子江デルタ国際イノベーションセンターや
産学研用の融合発展模範区を創立し、
世界レベルの研究教育“湖”区、イノベーション“湖”区、生態“湖”区を
建設することを目指しています。
近い将来に、
「太湖科学城」は必ず目新しい姿を披露します!