江蘇省・東アジア企業家太湖フォーラム開催 日韓との連携強化を
「第1回東アジア企業家太湖フォーラム」が5月17日(月)、蘇州にて開催されました。このフォーラムは、江蘇省と東アジア地域の産業連携を深化し、産業チェーンとサプライチェーンの安定性や競争力を強化することで、変局に対応してウィン・ウィンを実現することを目的としており、また、東アジア地域の産業サイクルをよりスムーズにして、国際的な流通を促進した上で、全国に新たな発展パターンの構築に貢献していくことが期待されます。
蘇州高新区から日韓企業代表40名がフォーラムに参加しました。また、別会場の清山ホテルでは分科会が開かれ、両会場共に大きな関心により盛況となりました。
当日、フォーラムの出席にあたり日韓企業代表は事前に高新区を訪れ、打ち合わせ会議に参加しました。会議には、蘇州高新区党工委書記・虎丘区委書記の方文浜氏、蘇州高新区党工委副書記・虎丘区長の毛偉氏、区リーダーの虞美華氏等が出席しました。
開催者代表の挨拶
方書記は、蘇州高新区党工委と管理委員会の代表として挨拶し「長年高新区を支え、高新区に関心を寄せてきた日韓企業家を心より歓迎感謝しており、これら日韓企業の発展を担う東アジア企業家太湖フォーラムの成功を祈念する」と述べられました。
続いて「これまで、蘇州高新区は日韓企業の発展を重視し、高品質なサービスを提供しており、淮海街、銀行、クリニック、スーパーマーケット、マンション、学校など、外資系企業のための支援施設を多数開設し、日韓企業の皆様に当区にて更なる発展を遂げていただくには、優れたビジネス・生活環境を提供してきました。」と発展に注力する姿勢をアピールしました。
「皆様には「東アジア企業家太湖フォーラム」というプラットフォームを有効に活用し、高新区に引き続き根付き、地域本部や機能的機関などの良質なプロジェクトを導入していただくよう、高新区と手を携えて、東アジア経済連携のより輝かしい未来を切り開いていただくよう心から願っています」と挨拶を締められました。
日韓投資誘致の効果をさらに拡大するために、打ち合わせ後、東アジア企業家太湖フォーラムに参加する予定の日韓企業代表は、高新区企画展示館と太湖雲谷を訪問しました。また、フォーラムの前には、蘇州高新区域外の40名を超える日韓企業代表が蘇州高新区を訪問しました。
東アジア企業家太湖フォーラムの分会場では、高新区商務局、招商センター、総合保税区をはじめとする政府側関係者や日韓企業代表者など、延べ150名以上が分会場のイベントに参加しました。虞主任は、蘇州高新区における中日韓連携状況と、中日韓(江蘇)産業協力示範園区の今後の取り組みについてスピーチを行いました。
虞主任の挨拶
分科会場では虞主任による挨拶があり「30年前に設立されて以来、蘇州高新区は日本と韓国との協力関係を深め、日本と韓国の専門的な投資チームを作り、日本企業のための完全なサービスチェーンを形成してきたことで、長江デルタ地域の有名な「日系企業集積地」と韓国企業の重要な集散地となっています。」
「今後は、蘇州高新区は「第1回東アジア企業家太湖フォーラム」の無事開催を皮切りに、日中韓(江蘇)産業協力示範園区の発展を向上させ、日本や韓国との産業連携を深めることに注力していきます」と示しました。
その後、分科会場の列席者一同は、「第1回東アジア企業家太湖フォーラム」メインフォーラム会場のをオンラインで繋ぎ参加しました。
蘇州高新区党工委副書記・虎丘区長の毛偉氏が日中韓(江蘇)産業協力示範園区の代表として、フォーラムに参加しました。
また、蘇州高新区日韓企業家代表40名のうち、三井住友銀行(中国)の垣内隆社長、三菱化学(中国)の野間元雅也総経理、NGK(蘇州)環保陶瓷の長良直総経理、神鋼投資(神戸製鋼グループ)の神尾真裕美副総経理、積水化学(中国)の宮野友之総経理などの日系企業家代表32名、万都中国(マンドー・チャイナ・ホールディングス)の朴泳文代表などの韓国系企業家代表8名がメインフォーラムに参加しました。
企業代表者の挨拶
パナソニックグループ代表、取締役特別担当、中国・北東アジア社の本間哲郎社長が蘇州企業代表としてスピーチをしました。
「パナソニックは蘇州高新区で6社の製造会社と2社の研究開発会社を持っています。事業内容は、半導体、車載カメラ、5G新素材、新エネルギーなど、製造、販売から研究開発まで幅広い分野をカバーしています。」
「江蘇省はパナソニックが海外事業を始めた最初の地域であり、1994年に江蘇省の蘇州高新区で省内初の製造会社を設立しました。江蘇省は長江デルタの一体化を実現する過程の中で最も重要な地域であり、戦略的にも重要な位置を占めています。」
「今後もパナソニックは、江蘇省での事業を強化し、「相互の発展」と「ウィンウィン」を実現していきます。パナソニックの先進技術とサービスを通じて、江蘇省の現代サービス産業を支援し、江蘇省のイノベーション主導の変革とアップグレードを促進することで、江蘇省のビジネスの豊かな発展を目指していきます」
次に江蘇省商務局の趙建軍局長は、江蘇省と日本・韓国との連携プロジェクトを発表し、「江蘇省―日韓系企業人材サービス協力連合」を紹介しました。
フォーラムの重要な成果の一つとして、蘇州高新区内企業の科瑪化粧品(日本コルマー株式会社、本社:大阪市)の「科瑪・人材育成センター」を含め、多くの新しい産業プロジェクトが調印されました。
NGK(蘇州)環保陶瓷の長良直総経理は日韓系企業の代表として「江蘇省―日韓系企業人材サービス協力クラウド連合」の運営開始の宣言を行いました。
蘇州高新区は、江蘇省初の中日韓(江蘇)産業協力示範園区の建設を新たな出発点とし、今後とも日本と韓国との良好且つ開放的な協力関係の構築・維持に取り組んでいきます。