高新区楓橋街道×住友電工電子ワイヤー、オンライン会議実施 増産計画について討議
9月1日(水)、蘇州高新区管轄の楓橋(ふうきょう)街道は、蘇州高新区日本事務所と連携し、同区に製造会社をもつ住友電工電子ワイヤー株式会社(本社:栃木県鹿沼市)とオンラインにて交流会を実施した。
会議には、日本側から住友電工執行役員・電子ワイヤー事業部長・横井清則、住友電工(蘇州)電子線製品有限公司総経理・神林将、中国側から蘇州高新区日本事務所代表・丁勇軍、楓橋街道党工委委員・張雁ほか、中日関係者のべ11名が参加、増産投資など同社の蘇州支社における今後の事業計画について議論を行った。
楓橋街道
楓橋街道には現在、1700社以上の製造企業が集まっており、そのうち、キャノン、パナソニック、住友電工、サーモフィッシャーサイエンティフィックなどフォーチュン500入りした11社を含む一定規模以上※の工業企業は239社を占める。※年間売上高2000万元以上の企業をいう
2021年上半期において、楓橋街道は一般公共予算収入が前年同期比20.5%増の22.74億元に達し、一定規模以上の工業企業の生産額が446.9億元、固定資産投資額が33.13億元、そのうち工業投資は11.54億元を占めた。実際の外資利用額は0.97億米ドル、外資の登録資本金額は2.53億米ドルで高新区内で上位に入った。
オンライン会議
楓橋街道の張委員は、「楓橋街道には自動車部品産業が集中しており、新エネルギー自動車の分野は、同エリアの多くの企業にとって新たな業績の支えとなっています。 (住友電工)本社が蘇州支社をもっと支援し、先進技術や高付加価値製品、特に新エネルギー自動車部品に関連する事業を蘇州支社に投入することにより同社におけるアップグレードと革新を加速させることを期待しています」と述べた。
統計によると、2020年に、楓橋街道管轄内の全日系企業は、総工業生産額234億元を達成し、16億元以上の税金を納め、同エリアの持続可能かつ質の高い経済発展に多大な貢献をしたという。
「2021年も、楓橋街道は引き続き、日系企業がより大きく成長するように支援し、双方の産業協力をさらに高いレベルで推進し、より良い発展環境を作るように尽力していきます」と張委員は述べた。
住友電工の横井部長は、蘇州高新区のビジネス環境を高く評価し、同区政府による支援や理解に感謝の意を表し、これからも蘇州支社がより良い発展を遂げることで政府に恩返ししていくことを語った。
住友電工(蘇州)電子線製品有限公司は、住友電気工業グループの100%出資子会社であり、2001年に蘇州高新区にて設立されて以来、同区とともに20年を歩んできた。電線やタブリードなどの主要製品は、自動車製造分野で広く用いられており、中国の自動車市場の急拡大により受注が大幅に増え、全生産ラインがフル稼働している状況にある。
これを踏まえて、住友電工電子ワイヤー本社は、新エネルギー車向けの部品供給を拡充するとして生産ラインを新設するなど蘇州支社に対する増産投資計画を発表した。新しい生産ライン稼働後の生産高は10億元超を見込んでいる。
会議の最後に、蘇州高新区日本事務所の丁所長は、今回のオンライン会議を機に、住友電工電子ワイヤー本社とのつながりをさらに深め、本社とともに住友電工蘇州支社の将来の発展に貢献して行きたいと話した。