三菱ケミカル
シェアードサービスセンターを蘇州高新区に設立
7月1日、三菱化学(中国)管理有限公司と蘇州高新区管理委員会の間で、新事業に関する契約締結式が行われた。
三菱ケミカルは、同社の中国事業を統括管理する三菱化学シェアードサービスセンター(三菱化学共享服務中心、以下SSC)を蘇州高新区に新設することを発表し、今後も高新区における事業をより成長、拡大させていく方針を明らかにした。
同契約締結式には、三菱化学(中国)管理有限公司董事長兼総経理・野間元雅也氏が参列し、政府側から、蘇州高新区党工作委員会書記・毛偉氏、蘇州高新区幹部・虞美華氏が出席した。
三菱ケミカルグループ
三菱ケミカルグループは、化学、医療、産業ガスなど多分野の子会社を有する国際企業であり、 2021年の年間売上高は360億米ドルに達した。同グループは蘇州高新区に、三菱化学聚脂膜(蘇州)、三菱化学功能塑料(中国)、及び蘇州大陽日酸気体の3社を持ち、いずれも順調な経営を続けている。
三菱化学(中国)管理有限公司
三菱化学(中国)管理有限公司は、三菱ケミカルグループの中国における統括本部として、グループ各社に多種多様なサポートを提供している。この度、蘇州高新区にSSCを設置することで、中国における各グループ会社での共通業務を統括管理する予定である。
「この度、三菱ケミカルSSCが蘇州高新区に開設されるは、蘇州におけるグループ会社の良好な成長、及び高新区との強い協力関係によるものです。SSCは、22社のグループ会社の共通業務に関する統括管理を行う予定で、将来はデジタル化、AI技術などの応用を通じて、より効率的な集約管理を実現し、蘇州高新区の発展により大きな貢献をしていきたいと思います。今後とも、高新区政府からの更なる支援を期待しており、本部事業の革新を推進し、共に素晴らしい未来を創っていきたいと考えています」
三菱化学(中国)管理有限会社董事長、総経理・野間元雅也氏
「三菱ケミカルはフォーチュン・グローバル500にランクインする国際企業であり、石油化学などの業界を牽引しています。三菱ケミカルグループはSSCを蘇州高新区に設立することは、同グループが当区と共に発展する方針を示しています。当区は、日系企業誘致をさらに強化するため、企業に向けた支援サービスを向上させ、創業エコシステムを改善し、区内産業のアップグレードを積極的に推進することで、長江デルタ地区「第一日本企業の集積地」として日本企業に高く評価されています。三菱ケミカルグループを初め、各日系企業が高新区に関心を持ち続け、より多くの良質なプロジェクト、生産ライン、先端技術などを当区に導入し、蘇州高新区と共に発展することを期待しております」
蘇州高新区党工作業委員会書記・毛偉氏
現在、蘇州高新区には664社の日本企業が集まり、蘇州市日系企業の3分の1を占め、その中三菱グループを含むフォーチュン・グローバル500にランクインする企業は17社あり、全国唯一の「日中グリーン産業イノベーション協力モデル区」と承認され、江蘇省第一陣の「日中韓(江蘇)産業協力モデル園区」の一つとしても表彰されました。
蘇州高新区は引き続き、日本企業誘致の強化、区内産業のアップグレード、外資企業に向けたサービスの向上に力を入れていきます。