シーメンスアドバンタ、蘇州高新区に中国本部設立
4日、シーメンス(中国)執行副総裁兼シーメンス中国研究院院長の朱驍洵(しゅ・きょうじゅん)氏一行と会談する劉小涛(りゅう・しょうとう)共産党江蘇省委員会常務委員・蘇州市党委員会書記(奥右)。
中国江蘇省蘇州ハイテク産業開発区(蘇州高新区)管理委員会は5日、ドイツ機械大手シーメンス傘下で企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するモノのインターネット(IoT)サービス事業部門、シーメンスアドバンタの中国本部が同区に設立されると発表した。
世界上位500社の一つであるシーメンスはこれまでも同区と良好な協力関係を築いてきた。2022年7月にはシーメンス電気製品中国・東アジア本部を設立。翌月にはさらにドイツ国外で初となる人工知能(AI)ラボ「長江デルタAIラボ」の設立契約を締結した。同ラボは23年5月に運用を開始し、長江デルタ地域(上海・江蘇・浙江・安徽の1市3省)でのイノベーションネットワークとグローバルな研究開発体系を一層拡大した。
シーメンスアドバンタの中国本部設立は、シーメンスの蘇州ハイテク区における事業展開の新たな一歩となる。シーメンスアドバンタは、複雑な状況に直面する企業の粘り強い発展を支え、イノベーションの推進力を高め、伝統的な企業のモデル転換や高度化をサポートすることを目指している。
同区はここ数年、投資を引き付ける力をますます高めている。これまでに誘致した外資系企業は2千社に迫り、世界上位500社による投資プロジェクトは61件を数え、外資系企業の本部や機能性機構(研究開発センターなど)が50社近く集まっている。(記者/劉巍巍)
出典:新華社