蘇州高新区「夜映獅山」が盛大に開幕 8特色ある夜市で消費促す

運営開始式の様子

 9月19日の夜、蘇州高新区夜市イベントシリーズ「夜映獅山」は獅子山の麓に位置する蘇州獅山国際会議センターにて開幕した。今回のイベントは、蘇州の次なるランドマークを目指す夜市を建設し、地域のナイトタイムエコノミー(夜間経済)の発展を促すことを目標に掲げた。

毛偉書記(中央)

 蘇州高新区党工委書記兼虎丘区委書記・毛偉が、イベントの開会に立ち会い、イベント会場である8つの夜市を視察した。

「夜映獅山」・蘇州高新区夜市ブランディング

 今回、「夜映獅山」というブランドを打ち出した蘇州高新区の夜市は、管轄内のメイン商業地域を、それぞれAI夜市、淮海夜市、龍湖夜市、緑宝夜市、泉屋夜市、横塘美食家夜市、金鷹夜市、月泊湾夜市といった8つの特色ある夜市にリブランディングしたものである。「夜映獅山」のブランド化、バスツアーの開設、コンテスト形式による体験活動、週末ショーの開催による消費拡大、ショッピングプラットフォームの人気ランキングづくり、5つのシリーズイベントを通し、ショッピング、飲食、エンターテインメント、ナイトツアー、特別公演などの方面から夜間消費を促し、地域の特色に国際的なセンスを加え、蘇州版の「安義夜市(上海)」及びナイトエコノミーの重要な一環を構成することを目指す。イベントの開催期間は、9月19日(日)~年末(未定)である。

虞美華副主任

 高新区管理委員会副主任・虞美華は、「本日よりスターした「夜映獅山」シリーズイベントは、様々な人々の消費や文化的なニーズに応え、国際的な「8つの特別な夜市」の創出に重視し、質の高いナイトマーケットの実現を目指しています」と述べ、「我々は、蘇州市ナイトタイムエコノミー発展の支援政策を推進し、高新区の優位性を活かして国内外のハイエンド資源を導入することで、高新区のナイトタイムエコノミーにおける消費の供給を充実させるほか、企業には優れたビジネス環境を、市民には多様な消費の選択肢を提供し、高新区を訪れるすべての消費者が幸福感、獲得感、満足感を得られるように努めていきます」との挨拶を行った。

「新石器無人車」の初導入

 今回の夜市では、初めて「新石器無人車」と呼ばれる自動運転車を導入した。自動運転という最先端技術と新しいビジネスモデルを有効に組み合わせ、「人が商品を探す」から「商品が人に届く」への転換を実現し、蘇州の消費者に新しいサービスと体験を提供している。

「夜映獅山」観光バス運行開始

 観光バスは初期段階で、獅山国際会議センター、龍湖時代天街、金鷹、緑宝広場、淮海街の5カ所に停車し、夜市ごとのレイアウトや商業施設に合わせ、複数の夜市を結んで「ナイトツアー」と「ナイトショッピング」を効果的に組み合わせる。

蘇州高新区「文化観光消費MONTH」スタート

 100以上のイベント、100以上の商店、1000以上の商品という大規模な「文化・観光消費MONTH」イベントがスタートした。

 このイベントは、江南文化をキーワードとした映画、書籍、工芸、パフォーマンス、小劇場、小書店、無形文化遺産体験、夜景ツアーといった形式を取り入れている。また、政府主導のもとで、数多くのローカル企業とプラットホームと連携し、「第13回中国刺繍文化芸術祭」、「蘇州楽園・森の魔法祭」、「無形文化遺産体験ツアー」、「運河のナイトローイング」、「絹と竹の江南」民族楽器オーケストラ公演など、多種多様なイベントを開催する予定である。

蘇州高新区「夜間経済リーディングプレイヤー」表彰

 これまで、数多くの優れた商業地域と商業施設が、高新区の夜間経済の繁栄に積極的に寄与している。今後も、これらの事業者による先導的な役割を更に発揮させるためには、高新区は淮海街、緑宝広場、蘇州楽園、商発公司、清華・樊登書店、DeepDive(深潜体育)、新石器無人車、デュシットホテルといった8つの事業者に「夜間経済リーディングプレイヤー」の称号を授与した。

「夜映獅山・潮遊城西夜」テレビ局と広報連携

 「夜映獅山」のブランド力を高め、市民の皆さんにより多くの夜間経済情報及び夜間消費の選択肢を提供するためには、蘇州高新区は蘇州のローカルテレビ局・蘇州広播電視総台と連携を取り、「夜映獅山・潮遊城西夜」と呼ばれる広報活動を行っている。ホットトピックの提供やニュースアナウンサーが自ら参加する体験活動などで、高新区ナイトタイムエコノミーの盛り上がり様を多角的な方面から紹介する。

 今回のイベントは、蘇州広播電視総台の番組での広報宣伝に加え、多数のニューメディアとも連携している。WeChat、ビデオチャンネル、TikTokなどのSNSアプリの配信サービスを活用することでクラスター効果を図り、多くの消費者を呼び込むことに期待を示されている。

蘇州高新区「夜間経済人気店」オンライン投票開始


 新型コロナウィルス感染症対策を徹底しつつ、高新区は商業貿易の発展を着実に促進し、地域における商業貿易システムの形成と商業施設の建設に注力している。

 今年1月から8月まで、蘇州高新区の社会消費品小売総額は前年同期比24.5%増の422.5億元に達した。また今後に向けて、5月5日の「W5」と12月12日の「W12」といったショッピングフェスティバルを通して、地域消費を継続的に拡大させる方針だ。