蘇州は揚子江デルタ地帯の中部、江蘇省南部に位置し、東は上海市、南は浙江省に隣接し、西は太湖に臨み、北は揚子江を背にしています。
旧称、姑蘇。蘇州市は江南で最も早く開け、春秋時代(紀元前5世紀)には呉の都でした。春秋時代に掘削が開始された大運河の開通後は沿線最大の都市として繁栄を謳歌しました。
蘇州は2500年の歴史をもつ有名な文化都市であり、重要な観光都市でもあります。拙政園、留園、網師園等の古典庭園や昆曲など、9件が98年ユネスコの「世界文化遺産」として登録されました。
また、長い伝統を持つ絹織物と蘇綉と呼ばれる刺繍は世界的にも有名です。
“水の都”として知られる旧市街には水路が網の目のように張り巡らされ、道路は水路に寄り添い、「小橋・流水・人家」が一体となったユニークな風景が展開しています。
山水、草花樹木と建造物、彫刻、書画などが見事に調和する蘇州古典庭園は、中国文化の粋であり、なかでも拙政園と留園は中国四大名園に数えられ、網師園、滄浪亭、獅子林などはとりわけ有名です。
亜熱帯モンスーン海洋性気候で、四季があり、年間平均温度は17.7度と、年中温暖湿潤です。
「開発区」という言葉から受けるイメージとはまったく別の、豊かな自然がそのまま残っており、多くの人々がその恵みを受けて農業・漁業などで生計を立てています。週末に丘陵地、田園、湖畔などを散策し、リラックスする企業人も多く見られます。