日系企業に向けた課題解決
蘇州市委員会書記曹路宝氏が高新区企業を視察
5月9日、蘇州市委員会書記・曹路宝氏が蘇州高新区一部の外資企業を視察した。その内、曹書記は島津儀器(蘇州)有限公司、パナソニックAS蘇州有限会社、2社の高新区日系企業を訪問し、現在の生産状況を確認した上で、課題解決に向けて企業責任者と会話を行った。曹書記は「蘇州市政府はコロナ感染対策と経済発展を効率的に統括し、市内企業に向けた支援サービスをさらに強化することで、最適なビジネス環境の構築に力を入れ、ハイエンド産業チェーンの構築を目指しております」と述べた。
今年に入り、蘇州市はコロナ感染対策と経済発展の両立に関する段階的な成果、一連の企業支援政策を打ち出した。周辺地区におけるコロナ感染拡大に直面した厳しい状況にも関わらず、第1四半期における全市の実際使用外資※は同期比50.6%増の34.9億ドルに達し、その内製造業は同期比88.2%増加した。
※実際使用外資(actual utilization of foreign capital)とは、投資総額の内、実際に振り込まれた金額を指す。
島津儀器(蘇州)有限公司
島津儀器(蘇州)有限公司は、精密分析測定機器・設備を中心として、2ヶ所工場で生産を行っており、従業員の出勤率も100%に達した。企業の責任者によると、現在国際物流は省内空港から太倉港の通行に切り替え、重要原料の供給が安定している。曹路宝は工業を視察し、次なる投資発展計画について確認した上で、同社の蘇州に対する信頼を感謝した。曹路宝は企業に入り、各種類の製品を綿密に観察し、次の投資発展計画を詳細に理解し、蘇州に対する企業の期待と信頼に感謝した。曹書記は「蘇州市は健康医療、生態環境保護などの産業を非常に重視しており、関連製品の普及に対する支援を強化し、国際貿易に関する物流も全力で保障する。今後とも、同社の新プロジェクトと生産ラインを蘇州市に導入することで、サービス向上を目指し、蘇州基地を強化することを期待しています」と述べた。
パナソニックAS蘇州有限会社
パナソニックAS蘇州有限会社は主に新型電子部品を生産し、車載カメラ製品の世界市場占有率は14.6%に達している。蘇州にはパナソニックグループ傘下の企業が9社あり、その内5社が高新区に位置している。曹書記は企業の生産状況とスマート工場、スマート物流センターの新プロジェクトの進展状況を確認し、コロナ感染拡大に関する問題点及び解決方法について企業責任者と意見を交わした。自動車の無人化、知能化の勢いに乗り、車載カメラの市場拡大に向けて、パナソニックグループが引き続き蘇州市に投資することを期待する。
蘇州シーメンス電器有限公司
蘇州シーメンス電器有限公司は接触器、リレーなどの電力電子部品の研究開発、生産に力を入れ、製品と技術メンテナンスコンサルティングサービスを提供しており、コロナ感染拡大の影響にも関わらず、今年も良好な成長目標を実現できる見込みである。曹書記は同社の発展プロセスと生産経営状況を把握した上、デジタル化生産ラインを見学し、長年にわたり蘇州市で成長してきたことに対し、賞賛と感謝の意を表し、蘇州市政府は今後ともシーメンスの蘇州における発展を全力でサポートすることを表明した。
最後に、曹書記は「感染拡大防止と経済発展の両立を目指し、外資企業の蘇州における発展を全力で安定させることが重要です。各部門は管轄地域内の企業を訪問することで、コロナ禍でのニーズを把握した上、物流面の問題を積極的に解決し、国際化のハイエンド産業チェーンの構築をさらに加速していきます。また。電子情報、生物医薬、自動車部品などの重点産業をめぐり、産業創新クラスターの建設を推進していきます。」と強調した。