依然存在する日系企業が中国市場を開拓する構造的なチャンス
しばらく前に、中国の著名なニュース雑誌である「三聯生活週刊」に、「蘇州高新区:日系企業の「要衝」における進出と撤退」と題する記事が掲載され、同記事は中国における日系企業の現状に関する典型的な実例を示したと見ることができる。
2023年以降、継続的な対中投資に対する日系企業の自信は下がっているが、大半の日系企業は「まず現状を維持する」という様子見状態にある。蘇州高新区のような日系企業が集まっている地区には、依然として中国市場を開拓する構造的なチャンスが存在する。このようなチャンスは、主に中日間の結びつきが緊密で、勢いのある一部の産業に集中しており、例えば自動車部品製造などだ。太陽油墨(蘇州)有限公司などは、中国の新エネルギー自動車の車載用品市場にまだ大きな成長の余地があると見ており、海外で唯一の開発センターの建設に投資したばかりだ。同センターは中国市場を対象にした商品の開発に特化している。
中国のハイエンド市場における需要にも日系企業にとって望ましいチャンスが潜んでいる。例えば、島津製作所が出資する島津儀器は第四工場が操業を始めたばかりだ。これより前、島津のハイエンド製品は主に輸出を介していたが、それでは中国市場の需要を満たせないため、中国に行って現地で生産せざるを得なくなったのだ。この他に、かつてなかった状況として、AIや医療および介護機器といった新興技術を売りにする日系企業の多くが、新たな潜在的チャンスとして応用シーンを打ち出している。これらの企業は中国政府の強大な組織的推進力の助けを借りて、自社製品を提供するための応用シーンを構築し、中国において自社技術の産業化を実現したいと思っている。
出处: https://mp.weixin.qq.com/s/fOnfZ6dpfT8g_XL3e4G_NQ