逆転勝利:2020年を振り返って
新年あけましておめでとうございます。
波乱の1年となった2020年ですが、中国揚子江デルタ地帯で最も影響力のある日系企業の集積地として、蘇州高新区は未曾有の危機をチャンスに変えて乗り越えようとしてきました。
この記事は、蘇州高新区が2020年という1年で収めた成果を振り返ったものです。
■1月
蘇州三矢自動車内装科学技術有限公司設立
■2月
横浜ゴム(蘇州優科豪馬輪胎有限公司)乗用車用ラジアルタイヤ生産技術革新プロジェクト新設
■3月
蘇州日本電波電子工業有限公司建設開始
明治乳業(蘇州)牛乳、ヨーグルト、乳酸菌飲料の生産ライン増設開始
■4月
尾高ゴム工業(蘇州)有限公司設立
LIXIL建材(蘇州)有限公司工場移転開始
蘇州クレステック増資
■5月
東京ウエルズ(蘇州)工場増設完了
■6月
科瑪化粧品(蘇州)有限公司新工場第一期工事完了
■9月
尼得科(蘇州)有限公司研究開発センター開業
■10月
島津(上海)実験器材有限公司蘇州支社設立
NGK(蘇州)環保陶瓷有限公司増資
■11月
東瑞盛世利融資租賃有限公司蘇州支社設立
蘇州日発精密五金有限公司設立
イオンマックスバリュ(江蘇)商業有限公司増資
■12月
日立(蘇州)超高圧開関有限公司増資
スタンレー電気(蘇州)タブレット部品生産ライン建設開始
2020年日系企業の蘇州高新区における年間投資総額は5.6億ドルに達しています。
統計データによると、現時点では蘇州高新区には600社超の日系企業が位置し、当区外資系企業数の約三分の一を占めており、投資総額が200億元を超えているという。
蘇州高新区は、揚子江デルタ地帯の第一の日系企業の集積地であり、「日系企業の第二故郷」とも呼ばれています。
これほど数多くの日系企業が蘇州高新区に立地を決めたことは、当区の行き届いたサービスや良好なビジネス環境と切り離すことはできません。
蘇州高新区内の日本企業に向けて行った支援政策
一、
2020年始めに新型コロナウイルスへの感染防止対策として、蘇州高新は『中小企業と共に難関を乗り越えることに向けた支援に関する16条の措置』を発表し、企業対象の金融的・経済的支援を拡大し、従業員を確保するためのサポートを行うことで、各企業とともに難関を乗り越えてきました。
二、
新型コロナウイルス感染症の世界流行を受け、区内日系企業の管理職や重要技術者の渡中問題が懸念されている中、蘇州高新区は従業員の職場復帰や、生産活動・企業活動の再開へのサポートとしてチャーター機を手配し、無事運航を実現しました。
三、
中日協力・交流を深め、産業チェーンを強め、そして中国経済の一部を成す外資系企業のハイクオリティな発展を促進するために、蘇州高新区は「モデル転換とイノベーションでチャンスを勝ち取る(创新转型、‘瀛’得机遇)」をテーマとした日系企業サロンを開催しました。全区の重点日系企業の代表が一堂に会し、モデル転換とイノベーションによるさらなる発展の機会について話し合いました。
四、
8月中、中国国内での新型コロナウイルスの感染拡大が一時的に収束するやいなや、蘇州高新区は招商チームを日本に派遣し、企業側の増資・生産拡大需要に応じて日本企業との対面での打ち合わせを行ったり、区内の重点日系企業の日本本社を訪問することにしました。
五、
日本の皆様に蘇州高新区で楽しい生活を送っていただけるよう、商業施設の整備に力を入れてきました。2020年9月、リニューアルされた淮海街が営業再開しました。
六、
上記のほか、中日スポーツカーニバルや、楓櫻懇親会といった様々なイベントを毎年のように開催し、日本の皆様の蘇州高新区での生活をより豊かにするよう努めてきました。
こうして、蘇州高新区が常に「日系企業集積地」としてさらなる高みを目指すことができたのは、その招商チームの努力の賜物です。
そのおかげで、2021年を迎える寒山寺の鐘の音が蘇州高新区に鳴り渡り、新しい1年において中日両国の連携・協力、互恵・ウィンウィンの新局面がまた切り開かれることとなるでしょう。