春節明け、プロジェクト105件一斉調印・起工
春節連休明けの初土曜日を迎えた20日、蘇州高新区にて2021年春期重点プロジェクト一斉起工・調印式が開催され、投資総額が計712億元に達し、105のプロジェクトが調印され、建設工事が始まった。
省委常委兼市委書記許昆林氏、市委副書記兼市長李亜平氏、市人民代表大会常委会主任陳振一氏、市政治協商会議出席周偉強氏、高新区党工委書記兼虎丘区委書記方文浜氏が調印式に出席し、プロジェクトの着工に立ち会った。
式は高新区党工委副書記兼虎丘区区長毛偉氏による司会の下で行われた。
式で一斉に調印・起工されたプロジェクトは計105件あり、投資総額が712億元に達した。
そのうち、調印プロジェクトは57件、投資総額が260億元であり、起工プロジェクトは48件、投資総額が452億元である。
次世代情報技術、ハイエンド設備製造、生物医薬、省エネルギーといった戦略的新興産業分野を幅広くカバーしており、産業レベルが高く、関連する分野が多く、将来性があり、牽引力が大きいといった点が挙げられる。
今回の調印・起工は、高新区経済の規模拡大、質の向上、モデルチェンジやグレードアップを推し進めたうえで、ハイクオリティ発展の確固たる根拠となることが期待される。
調印産業誘致プロジェクト57件
プロジェクト類型別にみると
産業型調印プロジェクトが34件で
投資総額233.5億元であり、
テクノロジー型調印プロジェクトが23件で
投資総額26.5億元である。
投資主体別にみると、
外資系が14件で
投資総額21.4億ドルであり、
内資系43件で
投資総額120.9億元である。
調印プロジェクト事例紹介
キングクリーン(莱克電気)キーパーツ新規建設プロジェクト
投資総額13.5億元
本プロジェクトの投資主体は江蘇莱克新エネルギー技術有限公司であり、登録資本金は4億元、総投資額は13.5億元である。新エネルギー自動車、5G通信機器や産業用オートメーション付帯設備のキーパーツを生産するために、総保区にて10.5万平米の工場を建設する計画である。
本プロジェクトは、新エネルギー自動車部品4000万個、5G通信機器部品2000万個、産業用オートメーション部品2000万個の生産を見込でおり、年間生産量は4万トン、売上高は15億元、納税額は1.5億元という見通しである。
太湖医谷
投資総額20億元
本プロジェクトは昆侖山路南、富春江路東に位置しており、敷地面積は156mu、建築面積は26万平米である。
ガゼル企業拠点、ユニコーン企業拠点及び上場企業拠点、そして心臓血管機器集積、生物医学材料集積、ハイエンド医用画像集積及び分子診断集積という「3大拠点、4大集積地」の構築が計画される。と同時に、「未来コミュニティ」を作り出し、区内の総合的なサポートサービスを向上させ、最善の産業チェーン、最強の産業集積地、最高の産業エコロジーの構築が見込まれる。
医療機器業界での第一のイノベーション集積地及び中国医療機器業界No.1のブランド作りに全力疾走。
福伸電機増資・生産拡大プロジェクト
投資総額2億元
福伸電機(蘇州)有限公司は蘇州高新区に2つの工場を持っており、主要取引先はパナソニック、三菱電機、ダイセルといったフォーチュン500企業である。
本プロジェクトは、工場建設及び設備導入に2億元を投資し、研究開発・事務・製造三位一体のインテリジェント工場を建設し、自動車エアバッグと自動車ハンドルブースターモーターハウジングのガスジェネレータパイプ継手の生産を拡大する計画である。
5年以内に生産ラインを逐次導入し生産を拡大する計画で、売上高は年間5億元、納税額は年間3000万元に達する見込みである。
一斉起工重点プロジェクト48件
プロジェクト類型別にみると、
産業型プロジェクトが40件で
投資総額367.3億元であり
イノベーション施設プロジェクト2件で
投資総額18億元であり
民生インフラプロジェクト6件で
投資総額66.7億元である。
投資規模別にみると、
5億元以上のプロジェクトは22件で
10億元以上のプロジェクトは15件であり
投資規模が大きく牽引力があるプロジェクトが多数。
そのほか、市民の生活と密接な関係にある、楓橋中心小学校などの教育力向上プロジェクトや、通滸路東方延伸工事などの交通開発プロジェクトが着工された。
起工プロジェクト事例紹介
京山軽工機械知能設備製造華東区本部
投資総額10億元
本プロジェクトは蘇州高新区金楓路299号に位置しており、敷地面積は68.6mu、建築面積は12.5万平米である。
ヘテロ接合およびペロブスカイトタンデムセルの準備のために、ハイエンドな太陽電池モジュール機器の生産ラインとコア機器の研究開発機関を新たに建設する。
竣工後、ハイエンドな太陽電池モジュールの完全自動化の生産ライン116台、太陽電池モジュール(セル単体)318台に上る知能製造センターの運営が見込まれる。
安捷利電子2期プロジェクト
投資総額7億元
2期プロジェクトは鹿山路188号に位置しており、建築面積は約7万平米であり、レーザードリルマシン、RTR高速多機能ツールパンチングマシンなどのハイエンド設備を導入し、年間生産規模が120万平方メートルに達する集積回路パッケージング基板とHDI高密度相互接続ラミネートを新たに設置する。
生産目標達成後の年間売上高の実績見込みは15億元を上回るという。
沃尓斯工業映像製品生産拠点
投資総額5億元
本社は横山路の南側、大輪浜緑化地域西ブロックにあり、デジタルカメラ、インスタントカメラ、工業自動化設備の開発・生産・販売といった業務内容をメインに展開している。主要取引先は富士フィルム、ニコンなどである。
本プロジェクトは工場、事業場の増築を含め、建築面積は計6.7万平米である。成形装置、インスタント現像装置、電気組立装置など計2066台を新たに導入し、富士フィルム社などのアウトソーシングを行う同時に、製品種類を増やしつつ、5G製品や工業自動化設備生産・販売事業に進出する。
将来的には、研究開発への投資を増やし、科学研究機関・大学との協力を深め、5G時代の次世代インターネットとインダストリー4.0知能化といった分野に移行する計画である。
調印式現場
愛思微赤外線(IR)センサ研究開発センター、日発精密自動車部品や、キングクリーンキーパーツといった企業側の代表と各自の所属する行政ブロックの代表との間においてプロジェクトの調印が行われた。
安捷利実業有限公司会長熊正峰氏、キングクリーン(莱克電気股分有限公司)会長倪祖根氏がスピーチを行った。
スピーチでは、蘇州高新区において整備されたビジネス環境、政府側による強力なサポートがあるからこそ、今後はこの地域の持続的な経済発展のために尽力することができるように思われると話した。
蘇州高新区は引き続き
プロジェクト開発を第一目標として掲げ、
産業誘致、プロジェクト推進に全力で取り組み、
「二区一前列」の建設を促進してまいります。