中国科学院出資IT系企業、太湖“雲谷”に立地
AIチップの自社開発へ

 3月15日、蘇州龍馬光影有限公司プロジェクトが調印され、蘇州高新区科技城(サイエンスシティ)の太湖雲谷への立地が決定しました。

 調印式には、高新区党工委書記兼虎丘区委書記方文浜氏及び、蘇州龍馬光影有限公司CEO司継成氏らが出席しました。

調印式の様子

 蘇州龍馬光影有限公司紹介

 設立準備中の蘇州龍馬光影有限公司は、チップの設計と開発を専門としたハイテク企業であり、中国科学院ベテラン研究員及び国際的に活躍する光学研究チームの共同出資により立ち上げられました。

蘇州高新区科技城 太湖雲谷

 世界をリードするチップ技術を持ちながら、チップ開発に関する研究の蓄積・ノウハウを活かし、次世代型AR/VRやIoTなどの分野にさらに高性能かつ安定した製品を提供する方針です。

 このプロジェクトは、5000万元の投資額を見込んでおり、初期でのレーザーチップの開発や生産に2000万元を投入し、ミニモバイルプロジェクター、ARグラス、車載ヘッドアップディスプレイ(HUD)といった設備に装着できる製品を開発する計画です。

 現在、チップやサンプルモジュールの設計が完了し、とある車載HUD業界の中堅企業とパートナーシップ契約を結んでいます。また、中国国内のコンシューマ機器の大手企業とモバイルプロジェクター事業の展開に向けて基本合意に達したという。今後3年の見込み売上高は計2億元を予測しています。